KARIMA Arabian Dance Company

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トルコのベリーダンス

トルコはアラブ民族と混同されがちですが、トルコ民族のルーツはモンゴルにほど近い中央アジアにあります。遊牧騎馬民族として大陸を横断し、やがて今のトルコにオスマン・トルコ帝国を築きました。オスマン・トルコはアジア、アラブ、ヨーロッパにまたがる大帝国だったため、本来モンゴロイドだったトルコ人は多くの民族と混血し、多くの文化が混ざり合って独特のトルコ文化が誕生しました。トルコの遊牧文化、東ローマ、バルカン諸国、コーカサス、クルド、ジプシー、アラブやイスラムの文化が混在するトルコ。そのひとつが、エジプトから入ってきたオリエンタルダンスです。

トルコではベリーダンスをオリヤンタル(ORYANTAL)、またはギョベッキ(GOBEK-へそ)ダンスと呼んでいます。ギョベッキダンスとはまさにベリーダンスという意味で、この言葉はジプシーの間でもよく使われます。インドから発してヨーロッパ各地を放浪したというジプシー(ロマ民族)は、トルコにも多数存在し、その多くが街中で楽士をしたり、オーケストラを組んでベリーダンスショーの演奏をしたりしています。トルコのジプシー音楽といえば独特の9拍子で、トルコのベリーダンスでは9拍子で踊るものをジプシースタイルと呼び、ときにはトルコの民族舞踊なども取り入れながら、独自のスタイルを感じさせるものとなっていきました。

 20世紀初頭、オスマン・トルコからトルコ共和国に変容すると同時にトルコは政教分離を進めたため、トルコのベリーダンスはかなり奔放な方向へと展開しました。そのため、アラブ諸国のベリーダンスと比較すると露出の多さや誘惑的な動きが強い印象を与える傾向がありますが、一方でネスリン・トプカプ、トゥライ・カラジャなどのエレガントで技術の高いオリエンタルダンサーも誕生しました。なかでもネスリン・トプカプは、トルコ人の間で国民的な尊敬を集めるほど高く評価されています。

最近のトルコのベリーダンスは音楽も衣装も現代風に変化しており、アセナ、タンエリなどのモダンスタイルのスターダンサーがテレビなどを中心に活躍しています。しかし、伝統音楽を重んじる風潮やジプシー音楽に対する人気は今なお健在で、モダンでありながらも真のオリエンタル、本場のジプシーダンスを踊れるダンサーが尊重されています。


(左)ネスリン・トプカプ、(右)トゥライ・カラジャ


トルコのテレビ番組「オリエントスター」はダンサー版スター誕生。ネスリン・トプカプ、タンエリ、ジプシー歌手のキバリエなど大御所がズラリと出演した。

ネスリン・トプカプ

ネスリン・トプカプは1951年2月4日、劇団員の父母の間に誕生。劇団の巡業先、トルコの喜劇役者ナスレッティン・ホジャで知られるコンヤで誕生したため、その名にちなんでネスリンと名づけられました。父は俳優、母は女優兼、民族舞踊からオリエンタルまでこなすダンサーで、ネスリンは幼い頃から踊りと歌を愛し、15歳からオリエンタルダンサーとして舞台で踊るようになりました。ネスリンの才能は瞬く間に花開き、まもなくダンサー・講師としてロンドンに招かれました。ネスリン・トプカプという名は、この頃に名づけられたといいます。8年間のロンドン生活後、イスタンブールへ戻り、マキシムはじめ数々のナイトクラブ、テレビ番組でも舞台を重ねました。ネスリンの踊りは人々の心を躍らせ、1983年の引退までヨーロッパ、アメリカ、カナダ、イラン、インドなど国外にも数多く招かれました。その後、ファイヤー・オブ・アナトリア(Sultan of the Dance)やネイなどトルコの舞踊団の振付師として活躍、イスタンブールのビルギ・ユニバーシティで6年間にわたってオリエンタルダンスの講師も勤めました。今もトルコ人の間で、ネスリンは素晴らしい芸術家として尊敬され、ほかのダンサーとは一線を画した唯一無二のオリエンタルダンサーとして愛されています。


ネスリン・トプカプ

トルコのジプシー

トルコには約35〜50万人のジプシー(ロマ)が暮らしているといわれます。彼らの多くは街中で物売りをして生計を立てており、概して貧しい生活を送っています。しかし世界中のジプシーの例にもれず、彼らもまた音楽の才能に秀でており、トルコ国内の多くのジプシーが楽士をしたり、家族や親戚でオーケストラを組んで音楽家として活躍しています。トルコ音楽には5拍子、7拍子、9拍子といった変拍子が多くみられますが、トルコのジプシー音楽もまた独特の9拍子で知られ、その踊りもまた独特のステップとジプシーの生活に根付いた動きを特徴としています。

今なお父権性の強いジプシー文化のなかで、ジプシーの女性がダンサーとして人前に出ることは非常に稀ですが、天性のリズム感をもった数少ない本物のジプシーダンサーはオリエンタルダンスの世界でも注目を集めています。

トルコ人はジプシーを「チンゲネ」という差別用語で呼び、トルコ人とジプシーの間には歴然とした壁がありますが、一方で多くのトルコ人がジプシーの音楽と踊りの素晴らしさに魅了されており、ジプシーたちもまたトルコの音楽と文化を柔軟に取り入れて彼ら独特の文化をつくりあげています。


ジプシーオーケストラとダンサー

アフルカプ・ローマン・オーケストラ。ダルブッカ、カヌーン、ウードなどのほかダウル(大太鼓)、クラリネット、バイオリン、ズルナなどがジプシーオーケストラの特徴。


9拍子で踊るジプシーたち

トルコの民族舞踊

トルコには各地方にそれぞれの民族舞踊があります。黒海、エーゲ海、地中海、中央アナトリア、東アナトリア、カフカス(コーカサス)、中央アジア……。それぞれの音楽と踊りには違った特徴があり、民族衣装もまた地方によって異なります。数百年にわたって各民族が入り乱れたトルコでは、トルコ独自のものと各民族のものが複雑に交錯しており、外国人にはほとんど区別がつかないほどです。たとえばトルコ人が結婚式で必ず踊るハライは東トルコや中央アナトリアが起源ですが、そこにはクルドの文化が色濃く感じられます。また、西トルコのトラキア地方にはジプシー文化が色濃く、マケドニアやバルカン諸国の文化も混在しています。


黒海地方の踊り。ケメンチェという3弦の楽器を使った音楽に合わせて踊ります。男性が一列になって踊るホロンは目を見張るような高速ステップが迫力満点。

結婚式などで必ず踊られるハライは、アナトリア中部から東部の踊り。一列になってステップを踏んで踊ります。トルコ北東部、クルドに由来するという説も。

南トルコ・地中海地方シリフケの踊り。木のスプーン2本を両手に持ち、打ち鳴らしながら踊ります(カシュックダンス)。

西トルコ・トラキア地方の踊り。9拍子の軽快なリズムで踊ります。

カフカス(コーカサス)地方の踊り。男女がペアで踊るのが基本。ピシネという小型アコーディオンと太鼓で早いリズムを刻み、滑るように小刻みなステップを踏みながら人形のように美しく踊ります。爪先で歩いたり、膝でジャンプしたりと高い身体能力を披露する男性の踊りは大変人気があります。

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本場エジプトでベリーダンスとアラブ舞踊全般を学び、正規の就労ビザを取得した小松芳舞踊団のオフィシャルWebサイト

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